臨床の補助循環管理における人工肺ガス相入口圧測定の有用性の検討

「要旨」 補助循環を導入した小児2例で人工肺ガス相入口圧(Pin)を測定した. Pinは, 4区間(A:回路交換直後2日間, B:回路交換2日後から2日間, C:回路交換18日後から3日間, D:回路交換21日後から10時間でセーラムリーク有)で2秒ごとに測定した. まず区間ごとのガスフラッシュ間のPin時系列変化を回帰分析で検討した. 次に区間A~Cの39回のガスフラッシュを対象に, ガスフラッシュ前後のPin低下量を従属変数とし, ガスフラッシュ前Pin値とガスフラッシュ施行方法(最大ガス流量, 最大Pin値, 継続時間)を説明変数として重回帰分析を行った. 回帰分析の結果は, Pinをy...

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Veröffentlicht in:体外循環技術 2011-03, Vol.38 (1), p.8-13
Hauptverfasser: 西垣孝行, 林輝行, 吉田幸太郎, 四井田英樹, 高橋裕三, 鍵崎康治, 市川肇, 人見泰正, 水野松本由子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」 補助循環を導入した小児2例で人工肺ガス相入口圧(Pin)を測定した. Pinは, 4区間(A:回路交換直後2日間, B:回路交換2日後から2日間, C:回路交換18日後から3日間, D:回路交換21日後から10時間でセーラムリーク有)で2秒ごとに測定した. まず区間ごとのガスフラッシュ間のPin時系列変化を回帰分析で検討した. 次に区間A~Cの39回のガスフラッシュを対象に, ガスフラッシュ前後のPin低下量を従属変数とし, ガスフラッシュ前Pin値とガスフラッシュ施行方法(最大ガス流量, 最大Pin値, 継続時間)を説明変数として重回帰分析を行った. 回帰分析の結果は, Pinをy, 区間A~Dの時間をxと置くと, A:y=0.034 x + 0.87, B:y=0.098 x + 1.48, C:y=0.204 x + 0.96, D:y=0.28 Loge x + 13.4となった. ガスフラッシュ前後のPin低下量の決定因子は, ガスフラッシュ前Pin値と最大ガス流量が挙げられた. Pinは, 基礎実験と同様に臨床でもファイバ閉塞率を推測できる可能性があることが分かった. また安全なガスフラッシュ施行方法を探る指標になると考えられた.
ISSN:0912-2664