自閉スペクトラム症幼児をもつ母親を対象とした子育てプログラムの効果 - 育児期の女性のアイデンティティの実態からの分析

〔論文要旨〕自閉スペクトラム症幼児をもつ母親5人を対象に, 養育スキルだけでなく, 女性自身の「個としての自分」と「母親としての自分」の葛藤から統合までの過程を支援することをねらいとする小集団の子育てプログラムを実施した. その際, 女性のアイデンティティの様態を「個としての自分」と「母親としての自分」の確立度の違いから4タイプに分け, 育児不安やストレスの軽減, さらには子どもの行動変容にどのように影響するのかについて, プログラム直前・直後, 2か月後の時点で検討した. その結果, 参加者のアイデンティティのタイプごとに得られた効果は質的に異なること, 全般的にプログラムを受けたことでプラ...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2018-07, Vol.77 (4), p.364-372
Hauptverfasser: 水内豊和, 島田明子, 成田泉, 大井ひかる
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔論文要旨〕自閉スペクトラム症幼児をもつ母親5人を対象に, 養育スキルだけでなく, 女性自身の「個としての自分」と「母親としての自分」の葛藤から統合までの過程を支援することをねらいとする小集団の子育てプログラムを実施した. その際, 女性のアイデンティティの様態を「個としての自分」と「母親としての自分」の確立度の違いから4タイプに分け, 育児不安やストレスの軽減, さらには子どもの行動変容にどのように影響するのかについて, プログラム直前・直後, 2か月後の時点で検討した. その結果, 参加者のアイデンティティのタイプごとに得られた効果は質的に異なること, 全般的にプログラムを受けたことでプラスの変容がみられたことが示された.
ISSN:0037-4113