乳幼児とのふれ合い体験事業による小学生の短期的な効果

〔論文要旨〕「目的」: 児童が乳幼児とのふれ合い体験を経験したことによる, いのちの大切さに関する意識の変化を明らかにすることを目的とする.「方法」: 対象者はA市の乳幼児とのふれ合い体験事業を経験した小学5,6年生の児童, 調査期間は2011年7月~2012年2月. 調査方法は, 児童への無記名自記式調査を, 乳幼児とのふれ合い体験事業の実施前後に実施した.「結果」: 回収率は, 事業前調査93.1%, 実施後調査99.7%であった. 乳幼児とのふれ合い体験前後では, いのちの大切さに関する19項目のうち6項目が否定的な意識から肯定的な意識へ有意に変化していた.「結論」: 乳幼児のふれ合い体...

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2017-01, Vol.76 (1), p.46-56
Hauptverfasser: 岩本里織, 藤井ひろみ, 成瀬和子, 柴田しおり, 奥山葉子, 都筑千景, 山下正, 波田弥生, 有本梨花
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:〔論文要旨〕「目的」: 児童が乳幼児とのふれ合い体験を経験したことによる, いのちの大切さに関する意識の変化を明らかにすることを目的とする.「方法」: 対象者はA市の乳幼児とのふれ合い体験事業を経験した小学5,6年生の児童, 調査期間は2011年7月~2012年2月. 調査方法は, 児童への無記名自記式調査を, 乳幼児とのふれ合い体験事業の実施前後に実施した.「結果」: 回収率は, 事業前調査93.1%, 実施後調査99.7%であった. 乳幼児とのふれ合い体験前後では, いのちの大切さに関する19項目のうち6項目が否定的な意識から肯定的な意識へ有意に変化していた.「結論」: 乳幼児のふれ合い体験は, 児童にとって小さい子どもの大切さや育児に関する肯定的意識が高まる機会となっていた.「I. 諸言」わが国において, 平成23年度から出生数が減少をし続け少子化社会が進行しており, 子ども同士のふれ合う機会が減少していることが考えられる.
ISSN:0037-4113