児童の保健行動に影響する要因 - 共分散構造分析を中心にして
〔論文要旨〕 『家庭環境』, 『健康への考え』, 『生活習慣』を児童の保健行動に影響する要因として, その関連性や影響度から児童の保健行動を説明することを目的とした. 対象は異なる2地域の468名の小学5年生とし, 質問紙調査および生活記録, 身体活動量を測定し, 測定にはHealth Locus of Control尺度, 家庭の雰囲気尺度を用いた. 基本的な統計と共分散構造分析で性別群, 地域別群の多母集団同時分析を行い, 因子間の影響度を比較した. B市群のみ異なるモデルの構造となり, 児童の保健行動は性差よりも地域性による特徴が大きいことが明らかとなり, これらを考慮した健康教育が必要...
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Veröffentlicht in: | 小児保健研究 2016-07, Vol.75 (4), p.474-482 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔論文要旨〕 『家庭環境』, 『健康への考え』, 『生活習慣』を児童の保健行動に影響する要因として, その関連性や影響度から児童の保健行動を説明することを目的とした. 対象は異なる2地域の468名の小学5年生とし, 質問紙調査および生活記録, 身体活動量を測定し, 測定にはHealth Locus of Control尺度, 家庭の雰囲気尺度を用いた. 基本的な統計と共分散構造分析で性別群, 地域別群の多母集団同時分析を行い, 因子間の影響度を比較した. B市群のみ異なるモデルの構造となり, 児童の保健行動は性差よりも地域性による特徴が大きいことが明らかとなり, これらを考慮した健康教育が必要であることが示唆された. 「I. はじめに」 近年, 子どもをめぐる生活環境は大きく変化しており, 食生活の乱れや運動不足などが原因とされる肥満傾向児の増加は世界的な子どもの健康問題となっている. このような背景の中, 生活習慣が確立する小児期に健康的な習慣を身につけることは成人期の生活習慣病発症予防に有益である. |
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ISSN: | 0037-4113 |