ダウン症が疑われた新生児に染色体検査を施行しなかった両親の1症例

われわれは, ダウン症疑いの新生児に染色体検査を施行しなかった両親の1症例を経験した. 理由は, 「ダウン症であろうと, 自分達の子どもであることに変わりはなく家族の一員である. 」という肯定的なものであった. この反応は両親の人間性から来るものであることに疑いはないが, 現代のダウン症に対する観念は両親の心理に影響を及ぼす可能性があり, またこの観念は家族や周囲の人々, 小児医療や小児保健にたずさわる者によって, さらに慈愛なものに変貌させることができる可能性がある....

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Veröffentlicht in:小児保健研究 2007-07, Vol.66 (4), p.583-585
Hauptverfasser: 長島達郎, 寺本知史, 衞藤義勝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:われわれは, ダウン症疑いの新生児に染色体検査を施行しなかった両親の1症例を経験した. 理由は, 「ダウン症であろうと, 自分達の子どもであることに変わりはなく家族の一員である. 」という肯定的なものであった. この反応は両親の人間性から来るものであることに疑いはないが, 現代のダウン症に対する観念は両親の心理に影響を及ぼす可能性があり, またこの観念は家族や周囲の人々, 小児医療や小児保健にたずさわる者によって, さらに慈愛なものに変貌させることができる可能性がある.
ISSN:0037-4113