生後1年6か月までに医療機関を受診した子どもの事故と関連要因

1歳6か月児健診対象者404名より, 子どもの不慮の事故に関する実態を把握した. その結果事故は12%に発生し, 事故が多発した月齢は13か月, 転落については10か月であった. 日常での事故防止度は約8割であったが, 家庭内で事故を起こした者の意識は, 他の場所で起こした者に比べ低下していた. また, 事故発生は母親よりも他の者が世話した場合に多かった. 事故の発生には子どもの発達段階や養育環境対象の事故に対する意識と関連していた. 今回明らかとなった事故に関連した背景の特徴をもとに, 事故防止の啓発は1歳6か月児健診より早い時期に, 母親のみならず地域全体に行う必要があると考えた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:小児保健研究 2007, Vol.66 (1), p.10-15
Hauptverfasser: 濱耕子, 渡辺鈴子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1歳6か月児健診対象者404名より, 子どもの不慮の事故に関する実態を把握した. その結果事故は12%に発生し, 事故が多発した月齢は13か月, 転落については10か月であった. 日常での事故防止度は約8割であったが, 家庭内で事故を起こした者の意識は, 他の場所で起こした者に比べ低下していた. また, 事故発生は母親よりも他の者が世話した場合に多かった. 事故の発生には子どもの発達段階や養育環境対象の事故に対する意識と関連していた. 今回明らかとなった事故に関連した背景の特徴をもとに, 事故防止の啓発は1歳6か月児健診より早い時期に, 母親のみならず地域全体に行う必要があると考えた.
ISSN:0037-4113