P-83)出血性直腸炎難治例の経過(第4報

目的:排便時出血の継続する難治性出血性直腸炎症例における内視鏡的臨床的経過を検討する. 対象:最近4年間に当消化器病センター外来通院中の直腸炎52例(男27, 女25), 19歳から83歳, 平均年齢35.7歳である. 52例中27例は短期薬物治療あるいは未治療で軽快した. 7例は長期薬物治療(8ヵ月~3年)後軽快した. 14例は長期不変, 未治療で経過観察中. 2例は現在ペンタサ, サラゾピリンなど(14週, 19週)投与中. 2例は長期薬物治療(1年以上)に抵抗し, 出血が続いている. これらのうち1年以上におよび薬物治療を必要とした. Caseはともに女性で23歳から61歳の範囲で計5名...

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Veröffentlicht in:Journal of Nippon Medical School 1998, Vol.65 (6), p.554-554
Hauptverfasser: 田中賢助, 伊藤正秀, 角田誠之, 小山雅章, 重田明子, 須山出穂, 陸川秀智, 堀口実, 豊島明, 吉森勝, 伊達治行, 井上直己, 斉藤勉, 森山雄吉
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:排便時出血の継続する難治性出血性直腸炎症例における内視鏡的臨床的経過を検討する. 対象:最近4年間に当消化器病センター外来通院中の直腸炎52例(男27, 女25), 19歳から83歳, 平均年齢35.7歳である. 52例中27例は短期薬物治療あるいは未治療で軽快した. 7例は長期薬物治療(8ヵ月~3年)後軽快した. 14例は長期不変, 未治療で経過観察中. 2例は現在ペンタサ, サラゾピリンなど(14週, 19週)投与中. 2例は長期薬物治療(1年以上)に抵抗し, 出血が続いている. これらのうち1年以上におよび薬物治療を必要とした. Caseはともに女性で23歳から61歳の範囲で計5名である. いずれも既往歴, 合併症に特記すべきものは認めない. 難治例の内視鏡的な直腸炎所見としては発赤, 浮腫状粘膜に新旧の出血を伴い軽く凹凸している. 明らかな潰瘍形成を認めない. これらの所見が薬物投与に抗し持続して認められている. 一方, 短期薬物治療または未治療で軽快したgroupは内視鏡的には送気による点状出血やcontact bleedingを伴いやすい程度で浮腫状, 凹凸所見に乏しかった.
ISSN:1345-4676