18. 12年来の過食症に対し, 絶食療法が著効した1例

当院では難治性の心身症およびその関連疾患に対し内観併用絶食療法を行い, 約80%の奏効率を挙げている. 今回, 内観併用絶食療法にクリニカルパスを導入して奏効した過食症の1例を報告する. 症例:29歳, 女性. 中学2年より過食が始まった. 高校卒業後, 派遣会社に勤めていたが, 過食, 嘔吐が激しくなり, 精神科を転々としていた. 仕事も長続きしなかった. 今回, 12年間続く過食を主訴に絶食療法を求めて来院した. この摂食障害患者に東北大方式の絶食療法を行ったところ, 症状モデルでの改善のみならず, 成長モデルでの効果も認められた. 退院2ヵ月後も過食・嘔吐は1~2回/週に減り, 気持ちは...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2008, Vol.48 (4), p.308-309
Hauptverfasser: 石川元直, 樋口裕二, 柴山修, 佐貫一成, 佐藤亜貴子, 福島一成, 竹内俊明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:当院では難治性の心身症およびその関連疾患に対し内観併用絶食療法を行い, 約80%の奏効率を挙げている. 今回, 内観併用絶食療法にクリニカルパスを導入して奏効した過食症の1例を報告する. 症例:29歳, 女性. 中学2年より過食が始まった. 高校卒業後, 派遣会社に勤めていたが, 過食, 嘔吐が激しくなり, 精神科を転々としていた. 仕事も長続きしなかった. 今回, 12年間続く過食を主訴に絶食療法を求めて来院した. この摂食障害患者に東北大方式の絶食療法を行ったところ, 症状モデルでの改善のみならず, 成長モデルでの効果も認められた. 退院2ヵ月後も過食・嘔吐は1~2回/週に減り, 気持ちは明るくなり, 前向きに変わった.
ISSN:0385-0307