15.パロキセチンの使用経験6例

パニック障害3人, 過換気症候群1人, 食行動異常1人, 痴漢後のPTSD1人でのパロキセチンの効果を報告した. パニック障害では発作の消失と併存する広場恐怖の軽減が認められた. 過換気症候群ではフルボキサミンで発作は減少したものの残っていた広場恐怖が消失した. 食行動異常では過食発作がほとんど消失した. PTSDでは急性期の不安, 不眠は軽快した. 効果の発現はフルボキサミンや三環系抗うつ剤より早く1,2週間で認められた. 嘔気と肩こり, 不眠で2人が継続できなかった. 老齢者への使用については最近, 出血傾向の報告があり注意が必要である....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2003, Vol.43 (6), p.385-386
1. Verfasser: 高尾龍雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:パニック障害3人, 過換気症候群1人, 食行動異常1人, 痴漢後のPTSD1人でのパロキセチンの効果を報告した. パニック障害では発作の消失と併存する広場恐怖の軽減が認められた. 過換気症候群ではフルボキサミンで発作は減少したものの残っていた広場恐怖が消失した. 食行動異常では過食発作がほとんど消失した. PTSDでは急性期の不安, 不眠は軽快した. 効果の発現はフルボキサミンや三環系抗うつ剤より早く1,2週間で認められた. 嘔気と肩こり, 不眠で2人が継続できなかった. 老齢者への使用については最近, 出血傾向の報告があり注意が必要である.
ISSN:0385-0307