7.自殺企図を伴う摂食障害患者の臨床的特徴(1) : 両親の養育態度との連関について(一般演題)(第83回日本心身医学会関東地方会演題抄録)

摂食障害患者55例(男性2例, 女性53例)を自殺企図の有無で2群に分け, Parental Bonding Instrument(PBI)および臨床症状などとの関連について検討した. 自殺企図群ではPBIのoverprotection得点が両親とも有意に高値で, 被虐待体験をもつ者が有意に多く認められた. 一方, 発症年齢, 調査時年齢, Global Clinical Score得点, 過食, 嘔吐, 下剤乱用, 物質乱用, 抑うつ状態の有無などは2群間で有意差を認めなかった. 摂食障害においては, 高いoverprotection得点に示されるような過保護で支配的な養育体験や被虐待体験が...

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Veröffentlicht in:心身医学 1999/10/01, Vol.39(7), pp.567
Hauptverfasser: 小林, 純, 山口, 直美, 佐藤, 晋爾, 太刀川, 弘和, 鈴木, 利人, 白石, 博康
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:摂食障害患者55例(男性2例, 女性53例)を自殺企図の有無で2群に分け, Parental Bonding Instrument(PBI)および臨床症状などとの関連について検討した. 自殺企図群ではPBIのoverprotection得点が両親とも有意に高値で, 被虐待体験をもつ者が有意に多く認められた. 一方, 発症年齢, 調査時年齢, Global Clinical Score得点, 過食, 嘔吐, 下剤乱用, 物質乱用, 抑うつ状態の有無などは2群間で有意差を認めなかった. 摂食障害においては, 高いoverprotection得点に示されるような過保護で支配的な養育体験や被虐待体験が自殺企図の危険因子の一つと考えられた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.39.7_567_4