8.神経性食欲不振症の治療評価の客観化(第39回日本心身医学会中部地方会演題抄録)

症例は16歳女子. 1995年3月には体重が58kg(身長152cm)あったが, ダイエットを始め, 30kgとなった. 無月経, 下肢筋力低下, 転倒, 低血圧, 著しい徐脈, 貧血. CoenzymeQ10, ameziniumの投与による治療の経過中, 17-OHCS, 17-KS-Sを測定した. 体重の増加に先立ち, 心拍数1回拍出量の増加が改善. 基本にCoenzymeQ10を用いたが, 心機能の保証になった. 低血圧に対し, ameziniumによる反応は激しかったが, 体重増加のきっかけになった. 17-OHCSは全治療期を通じて高値. 17-KS-Sは心理的に安定した時に上昇....

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Veröffentlicht in:心身医学 1998/03/01, Vol.38(3), pp.231
Hauptverfasser: 永田, 勝太郎, 岡本, 章寛, 森下, 克也, 田部田, 功, 山崎, 美佐子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は16歳女子. 1995年3月には体重が58kg(身長152cm)あったが, ダイエットを始め, 30kgとなった. 無月経, 下肢筋力低下, 転倒, 低血圧, 著しい徐脈, 貧血. CoenzymeQ10, ameziniumの投与による治療の経過中, 17-OHCS, 17-KS-Sを測定した. 体重の増加に先立ち, 心拍数1回拍出量の増加が改善. 基本にCoenzymeQ10を用いたが, 心機能の保証になった. 低血圧に対し, ameziniumによる反応は激しかったが, 体重増加のきっかけになった. 17-OHCSは全治療期を通じて高値. 17-KS-Sは心理的に安定した時に上昇. また, 朝食を食べた時にも上昇. ライフスタイルの調整, 心理的安定が重要と考えられた. 17-OHCSや17-KS-Sの測定での異常値は心理面での変化を客観的に現しており, 治療経過をみるに有用と考えられた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.38.3_231_1