55. 半固形化栄養剤の投与により合併症を改善し得た1例
〔目的〕胃瘻栄養法において液体経腸栄養剤投与で起こる合併症に対し, 液体栄養剤を半固形化して投与することにより合併症の改善を試みる. 〔方法〕胃食道逆流, 下痢を繰り返す症例に対し, 液体栄養剤に増粘剤3%を加え半固形化し, 胃瘻より注入する. 投与速度は300~400mlを15分程度かけて投与する. 〔結果〕液体栄養剤の投与では嘔吐, 下痢, 腹痛を繰り返していたが, 液体栄養剤を半固形化して投与すると, これらの合併症を生じることなく投与することができた. 退院にあたり液体での投与を試みたが, 1食目で嘔吐があり再度半固形化に変更した. 〔考察〕液体栄養剤を半固形化して投与することで, 嘔...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2008, Vol.56 (5), p.754-755 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕胃瘻栄養法において液体経腸栄養剤投与で起こる合併症に対し, 液体栄養剤を半固形化して投与することにより合併症の改善を試みる. 〔方法〕胃食道逆流, 下痢を繰り返す症例に対し, 液体栄養剤に増粘剤3%を加え半固形化し, 胃瘻より注入する. 投与速度は300~400mlを15分程度かけて投与する. 〔結果〕液体栄養剤の投与では嘔吐, 下痢, 腹痛を繰り返していたが, 液体栄養剤を半固形化して投与すると, これらの合併症を生じることなく投与することができた. 退院にあたり液体での投与を試みたが, 1食目で嘔吐があり再度半固形化に変更した. 〔考察〕液体栄養剤を半固形化して投与することで, 嘔吐, 下痢が改善され, また液体での投与を試みた時点で嘔吐があったことからも, 半固形化して投与する方法は, 胃食道逆流や下痢などの合併症改善に効果があったと思われる. 〔結論〕液体栄養剤を半固形化して投与する方法は, 合併症の改善に有効である. |
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ISSN: | 0468-2513 |