VIII. 放射線-65. 乳腺・甲状腺超音波検査と細胞診における看護の現状と改善点について

乳腺, 甲状腺診療では基本をなす検査が超音波検査である. さらに, 吸引細胞診を加えることで大部分の質的診断が可能である. これらの検査は一般に無害で低侵襲な検査といわれている. そのために被検者の気持ちを考える機会は少ない. そこで, 患者から見た検査の実態を把握するためアンケートを行なった. 対象は放射線科外来で超音波検査を受けた患者70人で, うち41人が細胞診もうけていた. 結果は特に乳腺では羞恥心への配慮不足, 肌で感じる不快感を指摘していた. 細胞診での患者が感じるストレス(痛み, 緊張, 結果に対する不安)もあった. 検査部門の看護者として患者との関わりが短時間であっても, 全体...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2006, Vol.54 (5), p.799-799
Hauptverfasser: 古畑恵美子, 高山文吉, 峯村秀好, 松岡さゆり, 鈴木希奈巳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:乳腺, 甲状腺診療では基本をなす検査が超音波検査である. さらに, 吸引細胞診を加えることで大部分の質的診断が可能である. これらの検査は一般に無害で低侵襲な検査といわれている. そのために被検者の気持ちを考える機会は少ない. そこで, 患者から見た検査の実態を把握するためアンケートを行なった. 対象は放射線科外来で超音波検査を受けた患者70人で, うち41人が細胞診もうけていた. 結果は特に乳腺では羞恥心への配慮不足, 肌で感じる不快感を指摘していた. 細胞診での患者が感じるストレス(痛み, 緊張, 結果に対する不安)もあった. 検査部門の看護者として患者との関わりが短時間であっても, 全体への配慮は勿論のこと注意深く被検者を観察することが必要であると考えられた. またそれらのストレスは看護者の親切な対応, 言葉かけにより軽減される効果があることを知った. 検査時の不安を軽減しリラックスしてもらうためにはどうしたら良いかという点はこれからの課題である.
ISSN:0468-2513