当院におけるクリニカルパス導入前後の変化

当院では1999年10月より医療の質の向上, 在院日数の短縮, ケアの標準化, 医療資源の効率化等の必要性からクリニカルパスを導入している. 現在40余のパスが稼動している. 稼動開始後の効果について一部のパスを抜粋し, 検討したので報告する. 対象は次の4種類のパスについて検討した. 1.成人片側鼠径ヘルニア, 2.腹腔鏡下胆嚢摘出術, 3.白内障3日コース, 4.大腸ポリペクトミー2日コースである. これらの疾患について, クリニカルパス導入前後の在院日数・入院費用(保険点数ベース)の変化を検討した. 各群とも乱数表を用いて無作為に15例を抽出し, そのうち検証が可能であった各群10から1...

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Hauptverfasser: 水谷弘二, 矢口豊久, 辻英晶, 前川恭子, 富田泰宏, 内田純子, 村田昌史, 大口慎悟, 高木健治, 伊藤有沙
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院では1999年10月より医療の質の向上, 在院日数の短縮, ケアの標準化, 医療資源の効率化等の必要性からクリニカルパスを導入している. 現在40余のパスが稼動している. 稼動開始後の効果について一部のパスを抜粋し, 検討したので報告する. 対象は次の4種類のパスについて検討した. 1.成人片側鼠径ヘルニア, 2.腹腔鏡下胆嚢摘出術, 3.白内障3日コース, 4.大腸ポリペクトミー2日コースである. これらの疾患について, クリニカルパス導入前後の在院日数・入院費用(保険点数ベース)の変化を検討した. 各群とも乱数表を用いて無作為に15例を抽出し, そのうち検証が可能であった各群10から15例の症例について検討した. 群間の平均値の差の検定はMann-WhitneyのU検定を用いた. 成人片側鼠径ヘルニア:導入前平均在院日数7.9日, 導入後平均在院日数4.8日, (p=0.0019). 導入前平均保険点数22929, 導入後平均保険点数17670(p=0.0025). ともに有意な差を認めた. (導入前n=10, 導入後n=11) 腹腔鏡下胆嚢摘出術:導入前平均在院日数16.2日, 導入後平均在院日数8.9日(p=0.0003). 導入前平均保険点数70836, 導入後平均保険点数56489(p=0.0084). ともに有意な差を認めた. (導入前n=10, 導入後n=12) 白内障3日コース:導入前平均保険点数26353, 導入後平均保険点数21666(p
ISSN:0468-2513