家族の意向が反映できる逝去時の対応マニュアルの検討

死後の処置に対する看護師の意識調査から問題点を抽出し, 逝去時の対応のあり方を知る. 期間:2004年4月から8月 対象:10階ゆり病棟看護師で調査に協力の得られた人26名 方法:質問紙調査留め置き法 1)逝去時の処置に対する看護師の意識調査 2)逝去時の対応マニュアルの見直し, 作成 3)逝去された患者様8名に関わった看護師16名に聞き取り調査 死後の処置を経験した看護師は26名中, 25名であった. 家族と一緒に処置を行なった人は17名でお互いに満足感や充実感が得られたと答えている. しかし, 声かけをした看護師は10名と少なく, タイミングや家族の事情により迷いがあり, 逝去時の対応に疑...

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Hauptverfasser: 佐々木良子, 小林康子, 小松良子, 佐藤浩子, 佐藤美加子, 佐藤幸子, 佐々木ゆり子, 佐藤敦子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:死後の処置に対する看護師の意識調査から問題点を抽出し, 逝去時の対応のあり方を知る. 期間:2004年4月から8月 対象:10階ゆり病棟看護師で調査に協力の得られた人26名 方法:質問紙調査留め置き法 1)逝去時の処置に対する看護師の意識調査 2)逝去時の対応マニュアルの見直し, 作成 3)逝去された患者様8名に関わった看護師16名に聞き取り調査 死後の処置を経験した看護師は26名中, 25名であった. 家族と一緒に処置を行なった人は17名でお互いに満足感や充実感が得られたと答えている. しかし, 声かけをした看護師は10名と少なく, タイミングや家族の事情により迷いがあり, 逝去時の対応に疑問やばらつきがあった. そこで, 病棟独自のマニュアルを作成し, 学習会を実施した結果, 状況に応じた声かけが出来るようになり, 今まで以上に家族の心情を思いアドバイスしながら家族参加での処置が行なえた. 逝去時の対応のあり方に迷いや疑問を感じている看護師が多かった. 病棟独自のマニュアルを作成, 学習会後は家族背景や状況を考慮したうえで, 統一した関わりが出来るようになった. 今後は, 言葉かけやタッチングなど少しでも家族に参加できるように配慮し, 死後の処置をグリーフワークの一環として受け止め, 家族の心情を理解しながら個々の関わりを大切にしていきたい. 1.逝去時, 家族参加の声かけのタイミングに悩んでいた看護師が多かった. 2.意識調査を基に, 病棟独自にマニュアルを作成した. 3.マニュアルを活用することで, 家族の意向に沿った逝去時の対応ができた.
ISSN:0468-2513