動脈硬化危険因子の重複が脈波伝播速度(baPWV)に及ぼす影響
高齢社会の到来により健康管理活動の重点は健康寿命延伸へとシフトしつつあるが, そのための大きな保健課題は動脈硬化予防である. 当センターではこのような視点から2年前より血圧脈派検査を人間ドックのオプション項目として導入した. 今回, 動脈硬化の危険因子の重複が上腕下肢脈派伝導速度(以下baPWV)に及ぼす影響を検討したので報告する. 2006年1月から2004年12月までの2年間に鹿児島県厚生連健康管理センター人間ドックを受診し, PWVを計測した男性のうちABI≧0.9を示し, 降圧剤及び高脂血症剤を服用していない7850人を対象とした. PWはformPWV/ABI(日本コーリン社製)を用...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 高齢社会の到来により健康管理活動の重点は健康寿命延伸へとシフトしつつあるが, そのための大きな保健課題は動脈硬化予防である. 当センターではこのような視点から2年前より血圧脈派検査を人間ドックのオプション項目として導入した. 今回, 動脈硬化の危険因子の重複が上腕下肢脈派伝導速度(以下baPWV)に及ぼす影響を検討したので報告する. 2006年1月から2004年12月までの2年間に鹿児島県厚生連健康管理センター人間ドックを受診し, PWVを計測した男性のうちABI≧0.9を示し, 降圧剤及び高脂血症剤を服用していない7850人を対象とした. PWはformPWV/ABI(日本コーリン社製)を用いて測定した. 左右のbaPWVの平均(PWVm)を目的変数とし, 血圧値, 血液生化学所見などの説明変数で重回帰分析を行なった. 高血圧(収縮期血圧≧140または拡張期血圧≧90mmHg), 高脂血症(T-C≧220mg/dl, TG≧150mg/dl, HDL |
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ISSN: | 0468-2513 |