乳がん検診

「はじめに」わが国における乳がん検診は, 1987年視触診法を標準方式にスタートした. その後, 1998年「がん検診の有効性評価に関する報告書」において, 視触診法による乳がん死亡率の減少効果と有効性は立証不充分とされ, 早急にマンモグラフィ検診の導入を求む勧告が出された1). この勧告に従い, 厚生省, 各関連学会研究班からなる統一的なマンモグラフィ併用乳がん検診法の指針が提示され, 2000年度より自治体レベルの乳がん検診は, この指針に沿ってマンモグラフィ併用検診が実施されることになった2)3). 一方本院では, 1980年代初期から視触診法, 超音波併用法, ついでマンモグラフィ併用...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2002-03, Vol.50 (suppl), p.86-87
1. Verfasser: 樫木良友
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」わが国における乳がん検診は, 1987年視触診法を標準方式にスタートした. その後, 1998年「がん検診の有効性評価に関する報告書」において, 視触診法による乳がん死亡率の減少効果と有効性は立証不充分とされ, 早急にマンモグラフィ検診の導入を求む勧告が出された1). この勧告に従い, 厚生省, 各関連学会研究班からなる統一的なマンモグラフィ併用乳がん検診法の指針が提示され, 2000年度より自治体レベルの乳がん検診は, この指針に沿ってマンモグラフィ併用検診が実施されることになった2)3). 一方本院では, 1980年代初期から視触診法, 超音波併用法, ついでマンモグラフィ併用検診と段階を踏み実施してきたが, 2001年度より新規の先記指針に沿ったマンモグラフィ検診を実施している. ここに未だ実施期間は短いが, 新規指針に沿ったマンモグラフィ併用乳がん検診法による乳がん検診成績を中心に, 本法の有用性と今後の課題について述べる.
ISSN:0468-2513