49. 病院祭で行ったアキレス腫骨超音波測定の結果

社会の高齢化に伴い高齢者の骨粗鬆症の発掘及び骨折の予防が問題になっている. 病院祭においてアキレス踵骨超音波測定法(QUS)の有用性について検討した. QUSは簡便性・移動性に富み苦痛がないことより人気が高く, 2日間で女性66人, 男性9人, 計75人を測定した. Stiffness62以下を異常, Stiffness82以上を正常としたところ, 全体では異常16.7%, 正常21.2%, 50歳以下では異常はなく, 50歳以上で20%に異常がみられた. DXAにおける異常例の発生率とQUSのそれとを比較したところ今回の被検者群では65~75歳でQUSの異常者は少なく, 女性農業就事者の踵骨...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 1999, Vol.47 (5), p.780-781
Hauptverfasser: 栗林秀樹, 熊木昇二, 山本浩一郎, 湯本一彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:社会の高齢化に伴い高齢者の骨粗鬆症の発掘及び骨折の予防が問題になっている. 病院祭においてアキレス踵骨超音波測定法(QUS)の有用性について検討した. QUSは簡便性・移動性に富み苦痛がないことより人気が高く, 2日間で女性66人, 男性9人, 計75人を測定した. Stiffness62以下を異常, Stiffness82以上を正常としたところ, 全体では異常16.7%, 正常21.2%, 50歳以下では異常はなく, 50歳以上で20%に異常がみられた. DXAにおける異常例の発生率とQUSのそれとを比較したところ今回の被検者群では65~75歳でQUSの異常者は少なく, 女性農業就事者の踵骨骨密度が高いことが示唆された. 骨折者は14人おりStiffnessは56~75であった. 2例をのぞきStiffnessは72以下であったことよりアキレスの骨折のカットオフラインは, 厚生省のガイドラインにのべられているようにStiffness72と考えられた. アキレスは骨密度減少者と骨折リスク群の抽出に有用と考えられた.
ISSN:0468-2513