In vitroにおける血漿リポ蛋白の安定性-リポタンパクリパーゼ(LPL)の作用
In vitroにおける血清脂質の変化は中性脂肪からグリセロールと脂肪酸が生じ, 結果的に遊離グリセロール(FG)と遊離脂肪酸(FFA)が増加することはよく知られている事実である. この事実はリポ蛋白, 特にVLDLの変性と血清中のLipase作用によってTGが加水分解されるか, 血清中のLipoproteinlipase(LPL)がVLDLに作用してTGが加水分解されることが考えられる1)-4). また, 我々は“in vitroにおける血清リポ蛋白の変化”5)と“in vitroにおける血清リポ蛋白の安定性”6)について報告した. すなわち, 前者はリポ蛋白の変性とLipase作用およびL...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2000-09, Vol.23 (4), p.359-372 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | In vitroにおける血清脂質の変化は中性脂肪からグリセロールと脂肪酸が生じ, 結果的に遊離グリセロール(FG)と遊離脂肪酸(FFA)が増加することはよく知られている事実である. この事実はリポ蛋白, 特にVLDLの変性と血清中のLipase作用によってTGが加水分解されるか, 血清中のLipoproteinlipase(LPL)がVLDLに作用してTGが加水分解されることが考えられる1)-4). また, 我々は“in vitroにおける血清リポ蛋白の変化”5)と“in vitroにおける血清リポ蛋白の安定性”6)について報告した. すなわち, 前者はリポ蛋白の変性とLipase作用およびLPLの直接作用の両者が考えられたが, 後者はEDTAやビタミンEの安定化剤を添加してリポ蛋白の変性を防止してLPL作用のin vitroにおいてもリポ蛋白代謝が行われていることが考えられた. 今回は後者を検討する目的で, 安定化剤にEDTA-2Naを加えて採血して得られた血漿試料に高値LPL活性を有する血漿(post heparin plasma: PHP)を添加して検討した. |
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ISSN: | 0913-3763 |