DRR評価用デジタルファントムの開発

【目的】一般的にDRRは,物理ファントムで評価される.そのCT画像は,いろいろな誤差因子を含むために,治療計画装置の性能をカモフラージュすることが考えられる.治療計画装置のみの純粋な性能評価を行うためには,マトリクス上に任意のCT値を配置したCT画像(以下,デジタルファントム)が必要である.本論文では,デジタルファントムの開発について述べ,その有用性を議論する.【方法】デジタルファントムを利用して,CTportと治療計画装置を以下の項目で評価する.DRRの幾何学的精度評価:中心位置,照射野サイズ,歪み,X線線錐の広がり,ビーム軸,DRRの画質評価:コントラスト分解能.【結果】CTportと治療...

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Veröffentlicht in:The Journal of JASTRO 2009/12/25, Vol.21(3), pp.139-148
Hauptverfasser: 池田, 剛, 勝田, 昭一, 大山, 正哉, 荻野, 尚
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】一般的にDRRは,物理ファントムで評価される.そのCT画像は,いろいろな誤差因子を含むために,治療計画装置の性能をカモフラージュすることが考えられる.治療計画装置のみの純粋な性能評価を行うためには,マトリクス上に任意のCT値を配置したCT画像(以下,デジタルファントム)が必要である.本論文では,デジタルファントムの開発について述べ,その有用性を議論する.【方法】デジタルファントムを利用して,CTportと治療計画装置を以下の項目で評価する.DRRの幾何学的精度評価:中心位置,照射野サイズ,歪み,X線線錐の広がり,ビーム軸,DRRの画質評価:コントラスト分解能.【結果】CTportと治療計画装置で作成されるDRRは,幾何学的にずれている部分が確認された.画質評価では,顕著な違いが見られた.【結論】デジタルファントムは,ファントムの作製精度や設置精度の影響を受けないため,DRRの幾何学的精度が正確に評価できる.CT撮影条件やファントム因子の影響を受けないので,装置固有のDRR画質評価ができる.最適な画像処理パラメータを評価することにも利用できる.
ISSN:1040-9564
1881-9885
DOI:10.11182/jastro.21.139