巻頭言 ハンセン病の研究を振り返って思うこと
ハンセン病研究センターの研究員としての在職, 定年後の再任用さらに客員研究員の期間を含めほぼ45年間, ハンセン病の基礎研究に携わってきた. その間の研究履歴を披歴することにより, 後に続く研究者の皆さんの参考になればとの思いで巻頭言への執筆を受諾した. 自分のこれまでに行ってきた研究に対してどのような評価が下されるのかは会員の皆様の判断に委ねることとして, 研究の場に身を置いた自分の経験から, 研究テーマの選択はいかにその課題が将来においてハンセン病医学に貢献できるかをもって判断することが大切であるということを学んだ. 過去の自分の研究を例に述べてみたい. 私が行ってきた研究テーマは2課題に...
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Veröffentlicht in: | 日本ハンセン病学会雑誌 2016-01, Vol.84 (3), p.107-107 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ハンセン病研究センターの研究員としての在職, 定年後の再任用さらに客員研究員の期間を含めほぼ45年間, ハンセン病の基礎研究に携わってきた. その間の研究履歴を披歴することにより, 後に続く研究者の皆さんの参考になればとの思いで巻頭言への執筆を受諾した. 自分のこれまでに行ってきた研究に対してどのような評価が下されるのかは会員の皆様の判断に委ねることとして, 研究の場に身を置いた自分の経験から, 研究テーマの選択はいかにその課題が将来においてハンセン病医学に貢献できるかをもって判断することが大切であるということを学んだ. 過去の自分の研究を例に述べてみたい. 私が行ってきた研究テーマは2課題に集約される. 一つはハンセン病における薬剤耐性, 他の一課題は分子疫学である. 目下の世界のハンセン病対策は早期発見と多剤併用化学療法(MDT)を基本としている. |
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ISSN: | 1342-3681 |