脳腫瘍術前におけるFunctional MRIによる脳機能評価
〔目的〕Functional MRI(fMRI)の賦活部位と, 術中マッピングにより示された脳機能野(言語および運動中枢)とを比較し, 脳機能野を決定する上でのfMRIの信頼性について検討する. 〔対象〕術前fMRIを施行し, 術中マッピングにより機能野が確定できた神経膠腫の18例. 〔方法〕MRIは東芝EXCELART 1. 5T, GESIGNA 1. 5Tを用いた. fMRIは, 17例の運動野については手の掌握運動, 5例の言語野については言語を考えるため, しりとりを無言で行うことをtaskとした. 脳機能野の確定は, 運動野はSEP, MEPあるいは術中刺激とし, 言語野は覚醒下手...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕Functional MRI(fMRI)の賦活部位と, 術中マッピングにより示された脳機能野(言語および運動中枢)とを比較し, 脳機能野を決定する上でのfMRIの信頼性について検討する. 〔対象〕術前fMRIを施行し, 術中マッピングにより機能野が確定できた神経膠腫の18例. 〔方法〕MRIは東芝EXCELART 1. 5T, GESIGNA 1. 5Tを用いた. fMRIは, 17例の運動野については手の掌握運動, 5例の言語野については言語を考えるため, しりとりを無言で行うことをtaskとした. 脳機能野の確定は, 運動野はSEP, MEPあるいは術中刺激とし, 言語野は覚醒下手術下での会話中, 電気刺激による語停止の部位とした. 〔結果〕fMRIの賦活部位と術中マッピングの焦点は, 運動野については15例で一致し, 腫瘍による浸潤が機能野に一致し賦活が認められなかった2例では不一致であった. 言語野については2例で一致し, 1例でfMRIによる賦活が認められず, 2例で術中刺激の焦点と異なる部位に賦活が認められたため不一致であった. 〔結語〕fMRIは, 優位半球の同定と腫瘍の切除範囲に対する術前検討に有用である. 腫瘍による機能野の圧排や機能野への腫瘍浸潤がある例では, その判定に注意を要する. |
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ISSN: | 0040-9022 |