シクレソニド吸入剤の肺炎患者による使用を想定したスペーサーの影響検討
「緒言」2020年1月に発生が報告された新型コロナウイルス感染症 (coronavirus disease 2019 ; COVID-19) は急速に世界各国に流行が拡大し, 有効な治療薬やワクチンの開発が喫緊の課題となった. 一般に新規化合物を有効成分とする治療薬開発には数年以上を要するため, 早期解決の手段として他の疾患を対象に開発・承認された医薬品の転用 (ドラッグリポジショニング) が注目され, 候補薬のスクリーニングや臨床での検討が広範に行われている. COVID-19の治療薬開発において, 下部気道 (気管支, 肺胞) を中心とした病変部位への有効成分の効率的な送達も重視され, 吸...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2020/12/01, Vol.140(12), pp.1495-1500 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」2020年1月に発生が報告された新型コロナウイルス感染症 (coronavirus disease 2019 ; COVID-19) は急速に世界各国に流行が拡大し, 有効な治療薬やワクチンの開発が喫緊の課題となった. 一般に新規化合物を有効成分とする治療薬開発には数年以上を要するため, 早期解決の手段として他の疾患を対象に開発・承認された医薬品の転用 (ドラッグリポジショニング) が注目され, 候補薬のスクリーニングや臨床での検討が広範に行われている. COVID-19の治療薬開発において, 下部気道 (気管支, 肺胞) を中心とした病変部位への有効成分の効率的な送達も重視され, 吸入剤としての投与はその有望な手段とされる. 国内で2020年5月に特例承認されたレムデシビル製剤 (ベクルリー点滴静注液) についても吸入剤化の検討が報告されている. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.20-00169 |