中心静脈栄養用輸液に混注されたインスリンの含量変化に関する検討

「緒言」在宅中心静脈栄養法(home parenteral nutrition;HPN)は, 消化吸収の機能障害があり長期におよぶ栄養療法が必要な患者に, 在宅において輸液を中心静脈から点滴し, 栄養・水・電解質等を投与する方法である. 国内では, 病院の病床数が削減される中, 総務省2040年頃までの全国人口見通し(2018年)及び厚生労働省中央社会保険医療協議会(2017年)によると, 年間死亡者数, 在宅患者数は増加の一途をたどると予想されている. また, 在宅患者の増加に伴ってHPNが必要となる患者も多くなることが予想されており, HPNの運用整備が望まれている. 経腸栄養が十分にでき...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2020/04/01, Vol.140(4), pp.577-584
Hauptverfasser: 熊谷, 岳文, 木平, 孝高, 藤村, よしの, 宮後, 憲, 片山, 千亜季, 松谷, 望, 井上, 裕文, 鶴田, 泰人, 吉富, 博則, 佐藤, 英治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」在宅中心静脈栄養法(home parenteral nutrition;HPN)は, 消化吸収の機能障害があり長期におよぶ栄養療法が必要な患者に, 在宅において輸液を中心静脈から点滴し, 栄養・水・電解質等を投与する方法である. 国内では, 病院の病床数が削減される中, 総務省2040年頃までの全国人口見通し(2018年)及び厚生労働省中央社会保険医療協議会(2017年)によると, 年間死亡者数, 在宅患者数は増加の一途をたどると予想されている. また, 在宅患者の増加に伴ってHPNが必要となる患者も多くなることが予想されており, HPNの運用整備が望まれている. 経腸栄養が十分にできない患者に対してHPNを導入することにより, 患家での栄養管理が可能になり, 長期入院を避け, 日常生活及び社会生活が可能になると考えられる. このことから, HPNは, 患者のQOLの向上に重要な役割を果たすと考えられる.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00251