薬学実務実習が実習生の薬学専門教育の知識定着及び再構築に与える影響

「緒言」薬学専門科目によって修得される知識は, 科学的根拠に基づいた問題解決能力の基盤である. 「薬学実務実習に関するガイドライン」(文部科学省 薬学実務実習に関する連絡会議;2015年2月)においても, 「実習は, 即戦力として業務を遂行できることを目指すものではないこと, 基本的な知識・技能・態度, そして問題解決能力の修得を目指すこと」が薬学実務実習の在り方・目標として明示されている. つまり実務実習では, 臨床現場での体験学習型という総合的な学びにより, それまでに学習してきた薬学基礎科目や薬学専門科目の更なる理解向上と本質的修得が期待されている. しかし, これまでに実務実習が薬学専...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2019/09/01, Vol.139(9), pp.1201-1209
Hauptverfasser: 菊山, 史博, 鈴木, 小夜, 中村, 智徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」薬学専門科目によって修得される知識は, 科学的根拠に基づいた問題解決能力の基盤である. 「薬学実務実習に関するガイドライン」(文部科学省 薬学実務実習に関する連絡会議;2015年2月)においても, 「実習は, 即戦力として業務を遂行できることを目指すものではないこと, 基本的な知識・技能・態度, そして問題解決能力の修得を目指すこと」が薬学実務実習の在り方・目標として明示されている. つまり実務実習では, 臨床現場での体験学習型という総合的な学びにより, それまでに学習してきた薬学基礎科目や薬学専門科目の更なる理解向上と本質的修得が期待されている. しかし, これまでに実務実習が薬学専門科目の知識修得にいかなる影響を与えているのかについて明らかにした報告はない. そこで本研究では, 薬学実務実習が薬学専門科目の知識修得に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.19-00018