薬局薬剤師のマスク着用による表情の視覚的情報減少は援助要請者の抱く信頼感に影響するのか

「緒言」薬局は処方箋に係わる業務だけではなく, 地域住民の健康サポートとして「要指導医薬品等に関する相談を含む健康の保持増進に関する相談」への応対といった対人援助業務への転換が求められている. これらの相談はかならずしも処方箋を介した状況下で行われるものではないため, ある種の関係性が形成されている服薬指導時以上に, 患者が薬剤師に対し相談しようと思うか, 薬剤師に対して信頼感を抱くかが重要な要因となる. 相談は援助要請行動の1つである. 援助要請に関する研究は, 医療, メンタルヘルス, 介護, 子育て, 学校教育など様々な領域で多数の研究がなされている. 援助要請行動に関する研究の多くは援...

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Veröffentlicht in:YAKUGAKU ZASSHI 2016/10/01, Vol.136(10), pp.1401-1413
Hauptverfasser: 岸本, 桂子, 羽坂, 亜希子, 山浦, 克典, 福島, 紀子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」薬局は処方箋に係わる業務だけではなく, 地域住民の健康サポートとして「要指導医薬品等に関する相談を含む健康の保持増進に関する相談」への応対といった対人援助業務への転換が求められている. これらの相談はかならずしも処方箋を介した状況下で行われるものではないため, ある種の関係性が形成されている服薬指導時以上に, 患者が薬剤師に対し相談しようと思うか, 薬剤師に対して信頼感を抱くかが重要な要因となる. 相談は援助要請行動の1つである. 援助要請に関する研究は, 医療, メンタルヘルス, 介護, 子育て, 学校教育など様々な領域で多数の研究がなされている. 援助要請行動に関する研究の多くは援助要請者の特性や個人内要因に着目し検討されている. 援助要請行動は被援助者において援助の必要性が発生した後に援助要請が実行されるものであり, 研究として前向きに援助要請行動の変化を捉えることは難しく, 実証研究の報告は少ない.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.16-00001