頭痛医療における保険薬局と病院・診療所との医療連携の必要性
「はじめに」わが国の医療提供体制は, 医療提供側の不足, 偏在などにより, 需要とのバランスが崩れ, 崩壊の危機に瀕していると言われる. 1)そこで, 病院や診療所などの医療提供施設が, 機能を分担して, 患者の治療に最適な施設を紹介し合う「医療連携」が注目されている. 医療連携の促進により, 地域の医療機関が連携して既存医療システムや医療資源の効率的利用を図ることができる. お互いの特色を生かして補完し合うことで, 地域全体で医療の質の向上と効率化を図ることができるとされている. 1)地域の保険薬局も, 2007年の医療法改正に伴って, 医療提供施設として位置付けられ, こうした医療連携の一...
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Veröffentlicht in: | YAKUGAKU ZASSHI 2009/06/01, Vol.129(6), pp.741-748 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」わが国の医療提供体制は, 医療提供側の不足, 偏在などにより, 需要とのバランスが崩れ, 崩壊の危機に瀕していると言われる. 1)そこで, 病院や診療所などの医療提供施設が, 機能を分担して, 患者の治療に最適な施設を紹介し合う「医療連携」が注目されている. 医療連携の促進により, 地域の医療機関が連携して既存医療システムや医療資源の効率的利用を図ることができる. お互いの特色を生かして補完し合うことで, 地域全体で医療の質の向上と効率化を図ることができるとされている. 1)地域の保険薬局も, 2007年の医療法改正に伴って, 医療提供施設として位置付けられ, こうした医療連携の一翼を担うものとして期待されている. 例えば, 保険薬局の薬剤師が, 患者の症状などから病院・診療所などの医療機関を受診した方がよい患者とover-the-counter(OTC)薬で治療可能な患者を的確に判別し, 前者であれば医療機関と患者情報を共有し医療連携を取る必要が, 後者であればセルフメディケーションのサポートを行う必要がある. 2) |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.129.741 |