経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術の臨床病理学的検討

経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術 (En-bloc transurethral resection of bladder tumor : En-bloc TUR) の最大の利点は病理学的診断能の向上である. 今回我々は膀胱腫瘍に対しEn-bloc TURを施行した90例を後方視的に解析した. 術後合併症を認めず, 筋層採取率は90.4%, 非筋層浸潤膀胱癌の観察期間中央値は15ヶ月, 再発を16例 (24.6%) に認め, 進展は1例も認めていない. pT1の15例に亜分類を施行, 全例に正確な亜分類の診断が可能であった. Enbloc TURは安全に施行することができ, 特に垂直方向の正確な診断が...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal of Endourology 2018, Vol.31(1), pp.100-107
Hauptverfasser: 柳澤, 孝文, 三木, 淳, 安江, 圭史, 田中, 晴郎, 萬, 昂士, 鷹橋, 浩幸, 木村, 高弘, 岸本, 幸一, 頴川, 晋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術 (En-bloc transurethral resection of bladder tumor : En-bloc TUR) の最大の利点は病理学的診断能の向上である. 今回我々は膀胱腫瘍に対しEn-bloc TURを施行した90例を後方視的に解析した. 術後合併症を認めず, 筋層採取率は90.4%, 非筋層浸潤膀胱癌の観察期間中央値は15ヶ月, 再発を16例 (24.6%) に認め, 進展は1例も認めていない. pT1の15例に亜分類を施行, 全例に正確な亜分類の診断が可能であった. Enbloc TURは安全に施行することができ, 特に垂直方向の正確な診断が可能であるため, T1亜分類の診断にも有用であった.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.31.100