13.結晶性ビタミン,アミノ酸等の偏光顕微鏡による直読分析法(第393回ビタミンB研究委員会研究発表要旨)

最近, [健康補助食品]として随所に販売できるようになった結晶性ピタミン, アミノ酸等を含む食品の偏光顕微鏡浸液法(PM浸液法と略す)による簡単な分析法の話である. 医薬品等のPM浸液法は日局Vの結晶性薬品について測定されたのが始めで, その後米国National Fommulary に同書収載の300種余の医薬品, 食品(ビタミン, アミノ酸等含む)等の, 主としてPM浸液法による光学的結晶学的特性値等がGeneral Informataionとして表示された. その後著者は協同者等と日局X, XI収載の結晶性薬品等のPM浸液法を進め, NFの結果とも総合して2軸性結晶の晶癖特性について興味...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 2003/09/25, Vol.77(9), pp.563
1. Verfasser: 渡邊, 厚
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:最近, [健康補助食品]として随所に販売できるようになった結晶性ピタミン, アミノ酸等を含む食品の偏光顕微鏡浸液法(PM浸液法と略す)による簡単な分析法の話である. 医薬品等のPM浸液法は日局Vの結晶性薬品について測定されたのが始めで, その後米国National Fommulary に同書収載の300種余の医薬品, 食品(ビタミン, アミノ酸等含む)等の, 主としてPM浸液法による光学的結晶学的特性値等がGeneral Informataionとして表示された. その後著者は協同者等と日局X, XI収載の結晶性薬品等のPM浸液法を進め, NFの結果とも総合して2軸性結晶の晶癖特性について興味ある結論も得られたので, 昨年これらをPM浸液法の資料として一覧表にまとめた1). この表に含まれるデータからビタミン, アミノ酸等を従来のPM浸液法で分析することも可能ではあるが矢張り難しい. 2軸性結晶のPM浸液法では主屈折率ひとつまたは2つを含むキー屈折率が晶癖特性として測定され, その差, 複屈折birefringence(n-n)が重要な特性定数となる. 直交座標の横軸にlog(n-n), 縦軸に晶癖の厚さDまたはlog(D)をとり, Retardationまたはlog(R)を図示すると虹色縞模様の平行斜線が得られる2). 著者はこのチャートを晶癖の比表面積測定に開発してきたが, キー屈折率が求められたらチャートの横軸にlog(n-n)をプロットし, この点から縦軸平行線を造り, 厚さと色彩の関係を求めて分析に役立てることが出来る. この研究に用いられた機器は従来と同様のオリンパス双眼偏光顕微鏡と, カメラ部分にデジタル方式を用いたCamedia Microimaging System(オリンパス光学工業株式会社)等である.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.77.9_563