痛みの破局的思考の重症度が,痛みの強度や感情,生活障害に与える影響―地域在住高齢者による検討

本研究では,地域在住高齢者の痛みの破局的思考の重症度が,痛みの強度や情動,ADLに与える影響と,その重症度に影響を与える要因を検討した.対象は地域在住高齢者90名で,評価項目は,痛みの破局的思考尺度(PCS),痛みの強度・部位,不安・抑うつ,ADLを測定し,重度 PCS群と軽度 PCS群の2群で比較した.また,ロジスティック回帰分析によりPCSの重症度に影響を与える要因を検討した.結果,重度 PCS群は,痛みが有意に強く,不安や抑うつが強かった.また,ADLも有意に低下していた.この破局的思考の重症度に影響する要因は,運動時痛とADLの低下であることが示唆された....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:作業療法の実践と科学 2021, Vol.3(3), pp.65-73
Hauptverfasser: 清本, 憲太, 小川, 尚平, 小椋, 伸一, 有澤, 沙織, 及川, 直樹, 村上, 元, 大堀, 具視
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,地域在住高齢者の痛みの破局的思考の重症度が,痛みの強度や情動,ADLに与える影響と,その重症度に影響を与える要因を検討した.対象は地域在住高齢者90名で,評価項目は,痛みの破局的思考尺度(PCS),痛みの強度・部位,不安・抑うつ,ADLを測定し,重度 PCS群と軽度 PCS群の2群で比較した.また,ロジスティック回帰分析によりPCSの重症度に影響を与える要因を検討した.結果,重度 PCS群は,痛みが有意に強く,不安や抑うつが強かった.また,ADLも有意に低下していた.この破局的思考の重症度に影響する要因は,運動時痛とADLの低下であることが示唆された.
ISSN:2434-5806
2433-8451
DOI:10.32151/psot.3.3_65