34.中・高校生における歯周疾患実態調査

若年者における歯周疾患の罹患状態について昭和56年の厚生省調査によれば, 歯肉に炎症のあるものは10歳から14歳で約20%, 15歳から19歳で約30%と報告されている. この中には歯肉炎症のみならず歯周炎も若干含まれていると考えられる. この若年性歯周炎は萌出の最も早い第I大臼歯, 前歯部を中心に全顎にわたり, しかも歯槽骨の吸収の速さは成人にみられる歯周炎に比べ数倍も早いといわれ, 難治性の歯周疾患の一つと考えられている. しかしながら, その発症頻度, 初発時期などの疫学的調査報告は多くをみない. 演者らは, 中, 高校生における若年性歯周炎も含めた重篤な歯周疾患の罹患状態をスクリーニン...

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Veröffentlicht in:日本歯周病学会会誌 1984-03, Vol.26 (1), p.150-150
Hauptverfasser: 白築秀美, 白川正治, 小川哲次, 金子重則, 町田肇, 三浦史, 宮崎俊介, 山田隆美, 岡本莫, 原耕二, 岩本義史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:若年者における歯周疾患の罹患状態について昭和56年の厚生省調査によれば, 歯肉に炎症のあるものは10歳から14歳で約20%, 15歳から19歳で約30%と報告されている. この中には歯肉炎症のみならず歯周炎も若干含まれていると考えられる. この若年性歯周炎は萌出の最も早い第I大臼歯, 前歯部を中心に全顎にわたり, しかも歯槽骨の吸収の速さは成人にみられる歯周炎に比べ数倍も早いといわれ, 難治性の歯周疾患の一つと考えられている. しかしながら, その発症頻度, 初発時期などの疫学的調査報告は多くをみない. 演者らは, 中, 高校生における若年性歯周炎も含めた重篤な歯周疾患の罹患状態をスクリーニングする目的で, 広島市内の某公立中学, 高校の協力のもとに第一次検診を行った. 受診者は中学生1, 386名, 高校生1, 289名, 合計2, 675名であった対象歯は61/6, 6/16の6歯とし, 唇頬側部の歯肉圧迫による出血および排膿の有無と近心側のポケット測定を行った.
ISSN:0385-0110