12. 口底部に発生した腺扁平上皮癌の1例
腺扁平上皮癌は腺癌と扁平上皮癌が密に混在し両者の間に連続性を認めるもので, 60-70歳代の男性に多く子宮, 卵巣, 肺, 皮膚, 甲状腺に多く見られる. しかし, 口腔領域では極めて稀で報告例も少ない. 今回, われわれは口底部に発生した腺扁平上皮癌の1例を経験したので報告する. 患者は72歳, 男性. 口底部の腫瘤を主訴に来院した. 初診時, 舌下小丘上方に10×5mmで辺縁不整, 硬結を触れる腫瘤を認めたこCT, MR画像, 生検にて扁平上皮癌T1N0M0 stageIと診断された. 2004年4月に全身麻酔下, 口底癌切除術を施行した. 病理組織学的所見上H-E染色にて比較的角化の強い...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本口腔科学会雑誌 2005, Vol.54 (2), p.295-295 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 腺扁平上皮癌は腺癌と扁平上皮癌が密に混在し両者の間に連続性を認めるもので, 60-70歳代の男性に多く子宮, 卵巣, 肺, 皮膚, 甲状腺に多く見られる. しかし, 口腔領域では極めて稀で報告例も少ない. 今回, われわれは口底部に発生した腺扁平上皮癌の1例を経験したので報告する. 患者は72歳, 男性. 口底部の腫瘤を主訴に来院した. 初診時, 舌下小丘上方に10×5mmで辺縁不整, 硬結を触れる腫瘤を認めたこCT, MR画像, 生検にて扁平上皮癌T1N0M0 stageIと診断された. 2004年4月に全身麻酔下, 口底癌切除術を施行した. 病理組織学的所見上H-E染色にて比較的角化の強い扁平上皮部分と管腔構造内部がPAS染色陽性を示す腺癌部分を認め, 腺扁平上皮癌pT1N0M0と診断した. 術後7か月経過したが, 再発転移は認めず外来にて経過観察中である. |
---|---|
ISSN: | 0029-0297 |