B-14.Compromised hostにみられた両側頬部-頸部蜂窩織炎の1例

Compromised hostにみられた両側頬部~頸部蜂窩織炎の1例を経験したので, その概要を報告した. 【症例】67歳, 女性【既往歴】喘息, 慢性関節リウマチにてプレドニゾロン, ブシラミン服用中【現病歴】平成14年4月10日, 近歯科にて歯石除去および抗菌剤の投与を受けたが17日には両側頬部~頸部に及ぶ著しい腫脹を認め緊急入院となった. 【処置および経過】CTで左側咽頭扁桃部の膿瘍形成と気道圧迫像を認め, 直ちにICUへ入室, 気管内挿管が施行された. 入院後は抗菌剤, γグロブリン製剤投与と切開排膿処置を行い, その後は細菌培養による薬剤感受性と臨床所見より抗菌剤を適宜変更した....

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Veröffentlicht in:日本口腔科学会雑誌 2004, Vol.53 (2), p.113-113
Hauptverfasser: 中西弘樹, 野村城二, 松村佳彦, 森恵行, 木下真千子, 滝育郎, 桃井しのぶ, 田川俊郎, 長井講有
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Compromised hostにみられた両側頬部~頸部蜂窩織炎の1例を経験したので, その概要を報告した. 【症例】67歳, 女性【既往歴】喘息, 慢性関節リウマチにてプレドニゾロン, ブシラミン服用中【現病歴】平成14年4月10日, 近歯科にて歯石除去および抗菌剤の投与を受けたが17日には両側頬部~頸部に及ぶ著しい腫脹を認め緊急入院となった. 【処置および経過】CTで左側咽頭扁桃部の膿瘍形成と気道圧迫像を認め, 直ちにICUへ入室, 気管内挿管が施行された. 入院後は抗菌剤, γグロブリン製剤投与と切開排膿処置を行い, その後は細菌培養による薬剤感受性と臨床所見より抗菌剤を適宜変更した. 徐々に腫脹の軽減を認め第6病日に抜管, 第45病日に軽快退院となった. その後炎症の再燃もなく外来にて観察中である. 【まとめ】本例はスケーリングに起因した感染が薬剤長期服用による免疫機能の低下, 高度の易感染状態により短期間に重症化したものと考えられた.
ISSN:0029-0297