シルビウス裂深部の正常異形静脈 (common vertical trunk) 存在はshort M1中大脳動脈瘤clipping術に伴う虚血性合併症率を高める

「はじめに」脳表静脈, 特にsuperficial middle cerebral vein(SMCV)のバリエーションが脳動脈瘤clipping術などに伴うシルビウス裂開放の際に問題となるとの報告は多いが, シルビウス裂深部を走行する静脈系のバリエーションがどのように影響するかについての報告は少ない. 通常, 島静脈はdeep middle cerebral vein(DMCV)に流入した後に内後方に走行し, basal vein of Rosenthal(BVR)に流入する(classic type). 一方で, 島静脈が島限付近でcommon vertical trunk(CVT)という...

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Veröffentlicht in:脳卒中の外科 2021-05, Vol.49 (3), p.174-179
Hauptverfasser: 赤須功, 田中将大, 松崎粛統, 山川功太, 北川亮, 酒井淳, 沼澤真一, 伊藤康信, 渡邉貞義, 山本拓史, 豊岡輝繁, 和田孝次郎, 森健太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脳表静脈, 特にsuperficial middle cerebral vein(SMCV)のバリエーションが脳動脈瘤clipping術などに伴うシルビウス裂開放の際に問題となるとの報告は多いが, シルビウス裂深部を走行する静脈系のバリエーションがどのように影響するかについての報告は少ない. 通常, 島静脈はdeep middle cerebral vein(DMCV)に流入した後に内後方に走行し, basal vein of Rosenthal(BVR)に流入する(classic type). 一方で, 島静脈が島限付近でcommon vertical trunk(CVT)という正常異形静脈である共通管を形成し, 前下方を走行してsphenoparietal sinusに流入するバリエーション(nonclassic type)が存在することが知られている. 一般に, 深部静脈系の灌流パターンが脳動脈瘤手術の際に問題となることは少ない.
ISSN:0914-5508