脳血管外科医教育: われわれの現状と日本の課題
「はじめに」 本稿はStroke 2013のシンポジウム「成熟へのmilestone-2 : 血管内治療医と脳血管外科医の育成」での講演内容に加筆した. 脳神経外科が成熟してきた現在は, 一方では脳神経外科創成期を担った団塊の世代が手術の現場から去りつつある時代だ. そのため, 技術・知識・経験を次世代に伝承するための教育はきわめて重要になっている. しかし, 現場における問題, たとえば「何を」「どこまで」「どのように」教育するという個々の命題に答えるとともに, わが国の医療需要を満たし, 未来の脳卒中外科を担う世代(本シンポジウムでは脳血管外科医と脳神経血管内治療医, あるいはいわゆる二刀...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2014, Vol.42(4), pp.257-261 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 本稿はStroke 2013のシンポジウム「成熟へのmilestone-2 : 血管内治療医と脳血管外科医の育成」での講演内容に加筆した. 脳神経外科が成熟してきた現在は, 一方では脳神経外科創成期を担った団塊の世代が手術の現場から去りつつある時代だ. そのため, 技術・知識・経験を次世代に伝承するための教育はきわめて重要になっている. しかし, 現場における問題, たとえば「何を」「どこまで」「どのように」教育するという個々の命題に答えるとともに, わが国の医療需要を満たし, 未来の脳卒中外科を担う世代(本シンポジウムでは脳血管外科医と脳神経血管内治療医, あるいはいわゆる二刀流)を「どのレベル(質)でどの程度(量)供給するか」すなわち, 将来設計を行うことが必須と考える. 本稿では脳血管外科医(脳神経外科医)教育を動脈瘤の顕微鏡下クリッピング術を例に取り, われわれのシステムの現状とわが国の問題点をoverviewしたい. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.42.257 |