未破裂動脈瘤clipping手術における遠心性動脈の温存とそれに関わるトラブル
未破裂動脈瘤において, その自然歴は完全に解明されているとはいえないが, あくまでも予防的な治療であることをふまえると, その治療においては少なくともmortality, morbidityともに, きわめて低く治療される必要がある16). そのために(1)動脈瘤を完全にfreeにし, 周辺血管を剥離, 確認する, (2)temporary clipにより動脈瘤の圧を減じて操作を行う, (3)tentative clipによりneckの形態をより明らかにする, (4)至適な方向からclipを挿入する, (5)母血管や穿通枝は絶対に温存する, (6)動脈瘤は壁の薄い部分を中心に, 可能な限り完璧...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2004, Vol.32(2), pp.79-85 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 未破裂動脈瘤において, その自然歴は完全に解明されているとはいえないが, あくまでも予防的な治療であることをふまえると, その治療においては少なくともmortality, morbidityともに, きわめて低く治療される必要がある16). そのために(1)動脈瘤を完全にfreeにし, 周辺血管を剥離, 確認する, (2)temporary clipにより動脈瘤の圧を減じて操作を行う, (3)tentative clipによりneckの形態をより明らかにする, (4)至適な方向からclipを挿入する, (5)母血管や穿通枝は絶対に温存する, (6)動脈瘤は壁の薄い部分を中心に, 可能な限り完璧に消失させる, などの注意を極力行ったうえでの手術が必要である5). しかし予後悪化につながる合併症として, 穿通枝を含む遠心性動脈(分枝)の閉塞がある. そのなかのほとんどのものは穿通枝障害であるが, なかには親動脈の閉塞をきたすものも存在し, より広範囲な脳障害に直結する. anecdotalな検討ではあるが, ここでは特に穿通枝を除いた遠心性動脈の閉塞の原因と予防対策を検討したので報告する. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.32.79 |