脳底―前下小脳動脈分岐部動脈瘤にGDC塞栓術を行った1例
脳底‐前下小脳動脈動脈瘤の頻度は0.9%との報告がある7)が, 同部位で下向きの動脈瘤はさらに頻度は低いと考えられる. 後頭蓋窩における動脈瘤に対する治療法として, 瘤内塞栓術を行う症例が多くなってきている1)9). 今回, まれな脳底前下小脳動脈における下向きの動脈瘤に対しGuglielmi detachable coi1(以下GDC)を用いた瘤内塞栓術を行った症例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 症例 患者:68歳, 男性. 主訴:頭痛. 既往歴:20年前, 浅側頭動脈‐中大脳動脈吻合術. 現病歴:2001年4月28日, 突然の頭痛が出現, 同日, 当院を受診した. 入院時現症...
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Veröffentlicht in: | 脳卒中の外科 2002, Vol.30(5), pp.399-402 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 脳底‐前下小脳動脈動脈瘤の頻度は0.9%との報告がある7)が, 同部位で下向きの動脈瘤はさらに頻度は低いと考えられる. 後頭蓋窩における動脈瘤に対する治療法として, 瘤内塞栓術を行う症例が多くなってきている1)9). 今回, まれな脳底前下小脳動脈における下向きの動脈瘤に対しGuglielmi detachable coi1(以下GDC)を用いた瘤内塞栓術を行った症例を経験したので, 文献的考察を加え報告する. 症例 患者:68歳, 男性. 主訴:頭痛. 既往歴:20年前, 浅側頭動脈‐中大脳動脈吻合術. 現病歴:2001年4月28日, 突然の頭痛が出現, 同日, 当院を受診した. 入院時現症:意識清明, 明らかな神経学的異常所見は認めなかった. 神経放射線学的所見 頭部CT:後頭蓋窩を中心とするくも膜下出血を認めた(Fig. 1). 脳血管撮影:両側内頸動脈および外頸動脈系血管撮影では, 明らかな血管性病変は認めなかった. 病変部の存在が疑われた椎骨脳底動脈系血管撮影でも, 明らかな血管性病変は認めなかった. |
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ISSN: | 0914-5508 1880-4683 |
DOI: | 10.2335/scs.30.399 |