3種標識メチオニンのi.v.投与後の代謝的運命(2) SDS変性スラブ型電気泳動による可溶性蛋白質の分離・分析
メチオニンの標識物のうち35S, [Methyl-14C]および[Carboxyl-14C]の3種類の標識位置のものを用いて, in vivoでの可溶性蛋白質への標識を試み, 特に, 一部の高次構造を分解して, 単純な蛋白鎖とした場合の血清, 肝臓および膵臓の試料について, 詳細な標識率の検討を行った. 先の演者らによっては, 可溶性蛋白質の未変性2次元電気泳動による結果が報告されたが, 同様の材料, 即ち, C57BL/6マウスを用いた結果を報告する. 先の結果から標識位置によって標識率に差があること, 蛋白質合成の場とその利用の場などに密接な関係があることが判明した. 2次元電気泳動の場合...
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Veröffentlicht in: | 薬物動態 1986, Vol.1(3), pp.296-297 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | メチオニンの標識物のうち35S, [Methyl-14C]および[Carboxyl-14C]の3種類の標識位置のものを用いて, in vivoでの可溶性蛋白質への標識を試み, 特に, 一部の高次構造を分解して, 単純な蛋白鎖とした場合の血清, 肝臓および膵臓の試料について, 詳細な標識率の検討を行った. 先の演者らによっては, 可溶性蛋白質の未変性2次元電気泳動による結果が報告されたが, 同様の材料, 即ち, C57BL/6マウスを用いた結果を報告する. 先の結果から標識位置によって標識率に差があること, 蛋白質合成の場とその利用の場などに密接な関係があることが判明した. 2次元電気泳動の場合, Alb. Tf. IgGα2M等主要蛋白質の同定は容易であったが, 未知未同定蛋白質の種類が多く, 全体的評価を困難にした. そこで本報告では, SDSと2-メルカプトエタノール処理によって一部構造を開裂させて, 分離分析を行った. 肝臓で最も多くの蛋白質の種類が検出されるとともに, その主要な一部は血清のそれらと同一性が確認され, 合成の場としての肝臓, 利用の場としての消化管等の図式が示された. |
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ISSN: | 0916-1139 |
DOI: | 10.2133/dmpk.1.296 |