頸部内頸動脈の仮性動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術前後の評価に経口腔頸動脈超音波検査が有用だった1例

「はじめに」急性期脳主幹動脈閉塞症に対する血栓回収療法は標準の治療となった. 発症自体はまれではあるが, 合併症として頸部内頸動脈解離を発症する頻度が従来の脳血管内治療よりも上昇した. 今回, 血栓回収療法時に形成された頸部内頸動脈の仮性動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術前後評価に経口腔頸動脈超音波検査 (transoral carotid ultrasonography : TOCU) が有用であった症例を経験したので報告する. 本症例で使用した脳動脈瘤コイル塞栓補助ステント (LVIS Blue, テルモ, 東京) は保険適用外使用であり, われわれの施設では倫理委員会の承認を得て使用...

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Veröffentlicht in:Neurosonology 2021, Vol.34(1), pp.14-18
Hauptverfasser: 髙橋, 賢, 木村, 尚人, 土井尻, 遼介, 小田, 桃世, 横沢, 路子, 菅原, 孝行, 高橋, 弘明, 菊池, 貴彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」急性期脳主幹動脈閉塞症に対する血栓回収療法は標準の治療となった. 発症自体はまれではあるが, 合併症として頸部内頸動脈解離を発症する頻度が従来の脳血管内治療よりも上昇した. 今回, 血栓回収療法時に形成された頸部内頸動脈の仮性動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術前後評価に経口腔頸動脈超音波検査 (transoral carotid ultrasonography : TOCU) が有用であった症例を経験したので報告する. 本症例で使用した脳動脈瘤コイル塞栓補助ステント (LVIS Blue, テルモ, 東京) は保険適用外使用であり, われわれの施設では倫理委員会の承認を得て使用した (承認No. 2182) . また, 本症例報告に関しては患者の同意を得ている.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.34.14