「モノ創り」のオンリーワンを目指して
1. ナノ技術と製剤 1. 1機能性リポソーム 脂質二分子膜小胞体であるリポソームは, 薬物輸送担体としてだけでなく近年は非ウイルスベクターとしても注目を集めており, 多くの研究がなされています. しかしながら, リポソームのキャラクタリゼーションを明らかにした上での内封薬物の動態や遺伝子発現等の研究はあまりなされていないのが現状です. ドラッグキャリアとしてのリポソームは, 肝臓, 脾臓といった細網内皮系組織(RES)に捕捉され, これら組織をターゲットとした場合を除き標的指向性が損なわれます. すなわち, 抗腫瘍剤内封リポソームを例にとった場合, RES回避による血中滞留性とともに標的とな...
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Veröffentlicht in: | 薬剤学 2005, Vol.65(4), pp.215-219 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1. ナノ技術と製剤 1. 1機能性リポソーム 脂質二分子膜小胞体であるリポソームは, 薬物輸送担体としてだけでなく近年は非ウイルスベクターとしても注目を集めており, 多くの研究がなされています. しかしながら, リポソームのキャラクタリゼーションを明らかにした上での内封薬物の動態や遺伝子発現等の研究はあまりなされていないのが現状です. ドラッグキャリアとしてのリポソームは, 肝臓, 脾臓といった細網内皮系組織(RES)に捕捉され, これら組織をターゲットとした場合を除き標的指向性が損なわれます. すなわち, 抗腫瘍剤内封リポソームを例にとった場合, RES回避による血中滞留性とともに標的となる腫瘍への移行性という機能を備えている必要があります. リポソームの有用性を損なうRES捕捉は, リポソーム表面をポリエチレングリコール(PEG)等で修飾することにより回避できることが明らかとなっていますが, PEG修飾の程度とin vivoでの効果を関連付ける製剤学的な指標は存在していませんでした. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.65.215 |