Rituximab投与ABO血液型不適合生体肝移植における安全性と有効性に関する後方視的調査研究
「I. 緒言」 抗体関連型拒絶反応(antibody mediated rejection:AMR)の抑制を目的としたB細胞脱感作療法の実施により, ABO血液型不適合生体肝移植(ABO incompatible living donor liver transplantation:ABO-I LDLT)におけるAMRの発現頻度の低下および生存期間の延長が認められている. 日本では, ABO-I LDLTに, B細胞脱感作療法として, 2004年以降rituximab(抗CD20抗体)が広く導入され, AMRの発現頻度が低下し, 生存期間が有意に延長することが報告されている. これまでは, 各...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 移植 2015/03/10, Vol.50(1), pp.062-077 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「I. 緒言」 抗体関連型拒絶反応(antibody mediated rejection:AMR)の抑制を目的としたB細胞脱感作療法の実施により, ABO血液型不適合生体肝移植(ABO incompatible living donor liver transplantation:ABO-I LDLT)におけるAMRの発現頻度の低下および生存期間の延長が認められている. 日本では, ABO-I LDLTに, B細胞脱感作療法として, 2004年以降rituximab(抗CD20抗体)が広く導入され, AMRの発現頻度が低下し, 生存期間が有意に延長することが報告されている. これまでは, 各医療機関で独自に検討された方法でrituximabが予防投与されていたが, 2011年までの集計結果を共有し, rituximab投与方法のばらつきが小さくなっている. そこで, 2013年に日本の医療機関において実施されたABO-I LDLTについて後方視的に解析を行い, 有効性および安全性を評価し, rituximabのABO-I LDLTにおける標準的な用法・用量について検討した. |
---|---|
ISSN: | 0578-7947 2188-0034 |
DOI: | 10.11386/jst.50.062 |