司会の要約

「高齢者社会を迎えて」をシンボルテーマとして開催された第46回国立病院療養所総合医学会の最後の総合シンポジウムとして本シンポジウムが行われ, 高齢者医療における国立医療機関の役割について具体的提言と活発な討議がなされた. 超高齢者社会の急接近を控え, 高齢者医療と保健・福祉の総合戦略の策定と実施が急務となっているが, 高齢者医療については専門医療者の養成・確保, プライマリ・ケア, 長期ケア, ターミナル・ケアおよびリハビリテーションの各分野の整備充実など多くの早急に解決すべき課題がある. 本シンポジウムではこれらの問題について積極的に取り組んでおられる各演者から現況の報告と問題点の指摘がなさ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医療 1992, Vol.46 (7), p.504-505
Hauptverfasser: 山田英雄, 鶴田憲一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「高齢者社会を迎えて」をシンボルテーマとして開催された第46回国立病院療養所総合医学会の最後の総合シンポジウムとして本シンポジウムが行われ, 高齢者医療における国立医療機関の役割について具体的提言と活発な討議がなされた. 超高齢者社会の急接近を控え, 高齢者医療と保健・福祉の総合戦略の策定と実施が急務となっているが, 高齢者医療については専門医療者の養成・確保, プライマリ・ケア, 長期ケア, ターミナル・ケアおよびリハビリテーションの各分野の整備充実など多くの早急に解決すべき課題がある. 本シンポジウムではこれらの問題について積極的に取り組んでおられる各演者から現況の報告と問題点の指摘がなされ, 会場の方々との活発な討議が展開された. 高齢者医療の充実と発展には(1)医療レベルの向上(QOLの重視, cureよりcareへなど), (2)医療機関の機能分担とシステム化, (3)医療と福祉の統合, (4)マンパワーの育成・確保など官民あげての真剣な取組が必要ないくつかの柱があり, 医療と福祉の統合については厚生省が1989年に策定した高齢者保健福祉推進10ヵ年戦略が軸となって動き始めており, 国立医療機関も各地域の実情に即し積極的役割を担っていかなくてはならない.
ISSN:0021-1699