食道脂肪腫の1症例

症例は76歳, 女性で嚥下困難を自覚し来院した. 上部消化管造影にて食道上部から下垂するヘチマ様腫瘤を認めた. 内視鏡検査では門歯列より約20cmに表面平滑で先端に浅い潰瘍を有する有茎性の腫瘤を認め, 胸部CT検査では食道内腔に内部が不均一な充実性の腫瘍像が示された. 粘膜下腫瘍, 特に脂肪腫が疑われたが悪性化も否定できないため, 開腹食道抜去術を施行し腫瘍を摘出した. 病理組織検査より脂肪腫と診断された. 食道脂肪腫は非常にまれで, 本邦では未だ15例の報告をみるのみである....

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Veröffentlicht in:医療 1991/09/20, Vol.45(9), pp.873-877
Hauptverfasser: 岸本, 美也子, 窪田, 伸三, 上野, 尚彦, 寺本, 忠久, 長尾, 宗彦, 尤, 芳才, 立岩, 誠, 入江, 一彦, 長田, 裕, 奥村, 修一, 北澤, 荘平
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は76歳, 女性で嚥下困難を自覚し来院した. 上部消化管造影にて食道上部から下垂するヘチマ様腫瘤を認めた. 内視鏡検査では門歯列より約20cmに表面平滑で先端に浅い潰瘍を有する有茎性の腫瘤を認め, 胸部CT検査では食道内腔に内部が不均一な充実性の腫瘍像が示された. 粘膜下腫瘍, 特に脂肪腫が疑われたが悪性化も否定できないため, 開腹食道抜去術を施行し腫瘍を摘出した. 病理組織検査より脂肪腫と診断された. 食道脂肪腫は非常にまれで, 本邦では未だ15例の報告をみるのみである.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.45.873