肝内結石症に対する胆道鏡下の電気水圧衝撃波砕石法
肝内胆管結石に対する胆道鏡下の電気水圧衝撃波砕石法を施行した5例の治療成績と本法の有用性について報告する. 症例1と2は肝内結石症に対する総胆管空腸吻合術の数年後に再発し, 閉塞性化膿性胆管炎を合併していたためPTCDにより全身状態の改善を得た後にPTCS下電気水圧衝撃波砕石を施行し, 結石の除去とともに結石再発の原因の究明と治療が可能であつた. 症例3, 4, 5は胆石, 総胆管結石を合併した症例で, 開腹時に肝内結石の除去が困難であつたため多大な手術侵襲を避け, 術後にT-チユーブ瘻孔から胆道鏡を挿入して電気水圧衝撃波砕石を行い結石を完全に除去し得た. 電気水圧衝撃波は充分な砕石能力と安全...
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Veröffentlicht in: | 医療 1989/09/20, Vol.43(9), pp.970-975 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 肝内胆管結石に対する胆道鏡下の電気水圧衝撃波砕石法を施行した5例の治療成績と本法の有用性について報告する. 症例1と2は肝内結石症に対する総胆管空腸吻合術の数年後に再発し, 閉塞性化膿性胆管炎を合併していたためPTCDにより全身状態の改善を得た後にPTCS下電気水圧衝撃波砕石を施行し, 結石の除去とともに結石再発の原因の究明と治療が可能であつた. 症例3, 4, 5は胆石, 総胆管結石を合併した症例で, 開腹時に肝内結石の除去が困難であつたため多大な手術侵襲を避け, 術後にT-チユーブ瘻孔から胆道鏡を挿入して電気水圧衝撃波砕石を行い結石を完全に除去し得た. 電気水圧衝撃波は充分な砕石能力と安全性, 簡便性を兼ね備え, 電極プローベが細く柔軟性に富んでいるので肝内結石の内視鏡的治療に適しており, とくに手術リスクの高い症例や再発, 遣残結石症例に対する本法の有用性は大きいと考えられた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.43.970 |