頭部通電痙攣治療の麻酔管理
CerlettiとBiniによつて1936年に創始された頭部通電痙攣治療Electroconvulsive therapy(以下「ECT」と略す)は, 最近の向精神薬の導入にもかかわらず現在なお精神科実地診療に頻用されている. しかしECTにより脊椎骨折をはじめいろいろな骨折, 甲状腺・胃壁の出血, 発作後の虚脱や心筋障害にもとづく死亡例もみられ, 1)~4)富永とその協同研究者は人のECTで心拍動停止をレントゲン透視で確認した(1957年). 5)このように時としてみられる著しい副作用のために, 以前からいろいろな“Modified ECT”が試みられたが, さらに安全な管理方法を知るために...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 医療 1970/04/20, Vol.24(4), pp.268-279 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | CerlettiとBiniによつて1936年に創始された頭部通電痙攣治療Electroconvulsive therapy(以下「ECT」と略す)は, 最近の向精神薬の導入にもかかわらず現在なお精神科実地診療に頻用されている. しかしECTにより脊椎骨折をはじめいろいろな骨折, 甲状腺・胃壁の出血, 発作後の虚脱や心筋障害にもとづく死亡例もみられ, 1)~4)富永とその協同研究者は人のECTで心拍動停止をレントゲン透視で確認した(1957年). 5)このように時としてみられる著しい副作用のために, 以前からいろいろな“Modified ECT”が試みられたが, さらに安全な管理方法を知るために臨床例を集めて検討してみた. |
---|---|
ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.24.268 |