超音波内視鏡下エラストグラフィーおよび造影ハーモニック超音波内視鏡検査が診断の一助となった2型自己免疫性膵炎の1例

症例は57歳男性.前医で膵頭部に悪性腫瘍が疑われ,超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)を施行されたが確定診断には至らなかった.当院で施行した超音波内視鏡下エラストグラフィーおよび造影ハーモニック超音波内視鏡検査において悪性所見に乏しく,腫瘤形成性膵炎や自己免疫性膵炎が疑われた.再検したEUS-FNAの検体にて好中球性膵管障害を認め,2型自己免疫性膵炎と診断しステロイド治療が奏功した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2018/06/10, Vol.115(6), pp.563-572
Hauptverfasser: 横出, 正隆, 塩見, 英之, 板井, 良輔, 三上, 栄, 山下, 幸政, 中野, 遼太, 江﨑, 健, 増田, 充弘, 全, 陽
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は57歳男性.前医で膵頭部に悪性腫瘍が疑われ,超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)を施行されたが確定診断には至らなかった.当院で施行した超音波内視鏡下エラストグラフィーおよび造影ハーモニック超音波内視鏡検査において悪性所見に乏しく,腫瘤形成性膵炎や自己免疫性膵炎が疑われた.再検したEUS-FNAの検体にて好中球性膵管障害を認め,2型自己免疫性膵炎と診断しステロイド治療が奏功した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.115.563