上部内視鏡で診断・治療し得たアニサキスによる成人小腸重積症の1例

35歳男性.心窩部痛・嘔吐を主訴に受診した.腹部CTで上部空腸にtarget signを認め腸重積と診断したが,重積の原因は指摘できなかった.上部内視鏡を空腸まで挿入すると,上部空腸に著明な浮腫を認め,同部にアニサキス虫体を発見し摘除した.内視鏡処置後に症状は速やかに改善した.アニサキスによる小腸重積症に対して内視鏡的に診断・治療し得た報告はなく,外科手術を回避できた症例を経験したので報告する....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2017/08/05, Vol.114(8), pp.1460-1466
Hauptverfasser: 眞鍋, 繁雄, 高橋, 周史, 安岡, 貴之, 遠藤, 雄基, 碓井, 文隆, 山口, 琢, 松山, 竜三, 平田, 育大
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:35歳男性.心窩部痛・嘔吐を主訴に受診した.腹部CTで上部空腸にtarget signを認め腸重積と診断したが,重積の原因は指摘できなかった.上部内視鏡を空腸まで挿入すると,上部空腸に著明な浮腫を認め,同部にアニサキス虫体を発見し摘除した.内視鏡処置後に症状は速やかに改善した.アニサキスによる小腸重積症に対して内視鏡的に診断・治療し得た報告はなく,外科手術を回避できた症例を経験したので報告する.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.114.1460