全周性直腸浸潤をきたした前立腺癌の2例

全周性直腸浸潤をきたした前立腺癌の2例を経験した.大腸内視鏡検査では発赤調で凹凸のある浮腫状粘膜を呈していたが,境界不明瞭で明らかな腫瘤や潰瘍形成は認めなかった.CTでは前立腺の不整な腫大とそれに連続して直腸の全周性壁肥厚を認めた.生検組織像ではPSA染色陽性の中分化,低分化腺癌を認めた.前立腺癌の直腸浸潤は比較的まれではあるが,直腸に全周性狭窄をきたす疾患として念頭に置く必要がある....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(3), pp.425-434
Hauptverfasser: 今村, 誠子, 島岡, 俊治, 田代, 光太郎, 仁王, 辰幸, 西俣, 伸亮, 政, 幸一郎, 鳥丸, 博光, 松田, 彰郎, 新原, 亨, 西俣, 嘉人, 堀, 雅英, 西俣, 寛人, 田中, 貞夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:全周性直腸浸潤をきたした前立腺癌の2例を経験した.大腸内視鏡検査では発赤調で凹凸のある浮腫状粘膜を呈していたが,境界不明瞭で明らかな腫瘤や潰瘍形成は認めなかった.CTでは前立腺の不整な腫大とそれに連続して直腸の全周性壁肥厚を認めた.生検組織像ではPSA染色陽性の中分化,低分化腺癌を認めた.前立腺癌の直腸浸潤は比較的まれではあるが,直腸に全周性狭窄をきたす疾患として念頭に置く必要がある.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.425