遡及的検討が可能であった食道腺様嚢胞癌の1例

症例は64歳男性.食道の粘膜下腫瘍様の隆起性病変で,2007年9月より経過観察されていた.2010年1月より嚥下困難が出現し,内視鏡検査で同病変の0-I型への形態変化を認めた.生検で腺様嚢胞癌と診断され,食道亜全摘術が施行された.切除標本では,嚢胞様構造を認め,内腔にAlcian blue陽性の粘液様物質を認めた.免疫染色ではαSMA陽性,S-100蛋白陰性であった.以上から腺様嚢胞癌と診断した....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2012, Vol.109(2), pp.211-216
Hauptverfasser: 宮田, 亮, 新原, 亨, 島岡, 俊治, 仁王, 辰幸, 松田, 彰郎, 田代, 光太郎, 鳥丸, 博光, 政, 幸一郎, 西俣, 伸亮, 川畑, 拓也, 今村, 誠子, 永田, 優子, 堀, 雅英, 西俣, 嘉人, 田中, 貞夫, 西俣, 寛人
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は64歳男性.食道の粘膜下腫瘍様の隆起性病変で,2007年9月より経過観察されていた.2010年1月より嚥下困難が出現し,内視鏡検査で同病変の0-I型への形態変化を認めた.生検で腺様嚢胞癌と診断され,食道亜全摘術が施行された.切除標本では,嚢胞様構造を認め,内腔にAlcian blue陽性の粘液様物質を認めた.免疫染色ではαSMA陽性,S-100蛋白陰性であった.以上から腺様嚢胞癌と診断した.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.109.211