選択的動脈内カルシウム注入試験で局在診断し核出術を施行したMEN-1型にともなう十二指腸ガストリノーマの1例

症例は50歳代,男性.上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に粘膜下腫瘍が認められた.血清ガストリン値は1400pg/mlと高値であった.選択的動脈内カルシウム注入試験により膵頭十二指腸領域にガストリノーマが局在すると判断し,十二指腸下行脚内の粘膜下腫瘍を摘出した.MEN-1遺伝子変異の検索を行ったところ1塩基欠失が認められた.術後3年が経過しているが,無再発生存中である....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2011, Vol.108(1), pp.80-87
Hauptverfasser: 庄司, 広和, 黒木, 実智雄, 中野, 絵里子, 平本, 圭一郎, 松村, 吉史, 三浦, 敦司, 菊地, 義文, 平川, 秀紀, 松田, 幹夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:症例は50歳代,男性.上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に粘膜下腫瘍が認められた.血清ガストリン値は1400pg/mlと高値であった.選択的動脈内カルシウム注入試験により膵頭十二指腸領域にガストリノーマが局在すると判断し,十二指腸下行脚内の粘膜下腫瘍を摘出した.MEN-1遺伝子変異の検索を行ったところ1塩基欠失が認められた.術後3年が経過しているが,無再発生存中である.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi.108.80